夢とリアルの夫婦漫画でラブい日常からエグさ噴出の両極端を読む117

作品紹介

最初は軽い試みだった・・・。ところが二人の気持ちのベクトルがあってしまった時に冴えない主婦だった主人公の恋愛という人生がスタートしていく。

おしゃれもせず家族のために生きてきた主婦・夏。料理も上手、家事もしっかり。
ある日、娘から「綺麗なお母さんでいて」と言われとまどう夏。

そんな気持ちに揺れいた時に夫の軽率な行動により、自分とは無縁だと思っていた恋をしてしまい、気づけば不倫関係に発展。
普通の主婦が少しずつ、少しずつ不倫への道を歩んでいく姿に妙に共感できる。

女と母は両立できないが世間一般の答え。

家族を一番に考えながらも、久しぶりに芽生えた恋心に戸惑い、葛藤する夏の姿が可愛い。
冴えない主婦だった夏が恋によってどんどんキレイになっていくのがうれしい。
この不倫漫画を支持する人が多いのはどこか納得できてしまう。

作品紹介

幸せな結婚の前に生まれる不安･･･誰が言ったのかマリッジブルー（憂鬱）。
かと思いきや、【マリッジグレー】ですって？
自分にはモッタイナイくらいに綺麗な奥さんに対する疑念。それが【グレー】。
夫となった自分に自信が持てない。
何であんな可愛くて良い子が俺の嫁にと疑い続ける直継。
それに対して出会った頃から直継をずっと好き過ぎて家庭内追っかけ状態になっている妻・憙乃。
直継を愛して、愛して、愛されたい憙乃はもう現代男子のマドンナなのではないだろうか。
結局二人は純愛のイチャラブなのですが結婚してからドンドン愛を深めていく二人にほんわかなラブ心をたくさんもらえます。
恋をこれからする人はこんな人を探そう、そして自分も努力しようと思える素敵な作品。
えっ、既に結婚しているですって、あぁ友達の蒲郡君状態･･･なの？。
そんなあなたにはトルストイの名言を！
「愛とは、大勢の中からたった1人の男なり女なりを選び、ほかの人を決して顧みないことなのです」
さらに、「愛情には1つの法則しかない。それは愛する人を幸福にすることだ」―スタンダールだそうです。
とにもかくにもHappyからはじめましょう。
そんな誰かを好きになった時のドキドキをとことん思い出させてくれる素敵な作品。

作品紹介

乙嫁とは「若いお嫁さん」「美しいお嫁さん」という意味の古語。

19世紀後半の中央アジアという馴染み薄い地域を舞台に、さまざまな「乙嫁」たちの物語を綴った森薫の長編マンガ。

ストーリーの軸となっているのは20歳の花嫁アミルと12歳の夫カルルクの年の差カップル。
そこに薄幸の未亡人とイギリス人男性の悲恋や、玉の輿を夢見る双子の結婚ドタバタ騒動、村同士の諍い、そして戦争。
さまざまな生活のエピソードが絡められてにぎやかに展開していく。　同時に南下してくるロシア軍が密かに見え隠れする伏線。

日本とはまったく違う文化圏の女たちの姿を、結婚をメインとした生活を中心に覗き見る楽しさも。
様々な女たちのしっかりした生き様をリアルに感じ取れる秀作。

作品紹介

つけまバリバリ系の美女を描かせたら随一！？ジョージ朝倉の「無理矢理-婚から無理矢理始まる純愛」担当編集者（元漫画家）の作品をパクッた漫画家の祭田丈（バツイチ）は、「パクッたことをばらされたくなければ結婚しろ」と編集者丹下日歌に脅されてめでたく？夫婦に。

しかし、この脅迫、実はすでに相手に祭田丈が先に一目ぼれしていた・・・・。
問題ないじゃん！なのだが・・・。
祭田丈は結婚で過去に手ひどい目にあっていて・・・・。
脅されるという形を偶然取られたがその女を好き、だけれども過去のトラウマから未だに立ち直れていない、好きなのにどこか夫婦関係そのものに後ろ向きな男。

夫婦の現実と理想が相まってどんどん妄想が膨らんでいく祭田丈。
家庭を持ちたい、落ち着きたい女との恋と家庭生活のアベコベ？

女の方が脅す形で無理矢理っぽく始まった純愛的夫婦生活がテンポが良くてとってもハラハラだったけど相当リアルな心理描写がどこか胸をチクリとさせながらトコトンエンターテイメントなオトナの女性向け夫婦漫画です。

作品紹介

夫婦の”夜の営み”をテーマにした作品。
ネットでも、雑誌の特集でもこの話題で持ちきり！
実はみんな密かに悩んでいた問題なのだ。

主人公の吉野みちは32歳のOL。結婚して5年になる夫の陽ちゃんとは、2年間も体を合せていない。
あれ？自分はどうだろう？とドキッとした方。
他人事ではありません。

まずは夫婦の営みとは！・・・と大上段に構えずにまずはこの作品を手にとって頂きたい。


夫婦仲は決して悪くなく、友達のようにワイワイやりながら楽しく過ごしているのだけど、そろそろ子どものことも真剣に考えなくてはならない時期なのに、陽ちゃんはどうしてもその気になってくれない（そのくせ自家発電はしっかりしている）。

セクシーな下着やフェロモン香水など定番の攻撃も効果ナシである。ここまで読んで思わずドキリとした殿方、たくさんいらっしゃるのではないだろうか？

本作のポイントは女性視点だけではないところ。みちの同僚でイケメンの新名さんも、実は夜の営みレスで悩んでいる。バリバリのキャリアウーマンである妻との夜の営みが、ほぼ皆無になっているのだ。

そんな2人が悩みを打ち明け合い、一気に距離が縮まるのだけど、そのまま不倫関係に陥ってしまうのか否かはコミックスでお確かめいただきたい。

夜の営みだけが夫婦の証ではないし、そこを超えた愛情があることもわかる。だけど、どちらかが子どもを望んでいるような若い夫婦にとっては、とんでもなく深刻な問題なのだ。

そんな男女を思いをリアリティーを上手く持たせながら進んで行く。

なかなか的確な答えが出ないとは思うが、問題提起に挑む野心作として、ゴールまで見届けたい。

作品紹介

年収1000万を超える夫の優大に依存して、ほとんど家事もせずに遊び歩く専業主婦の美奈子。
買い物やオシャレ、豪華ランチなどをインスタにアップし、リア充生活を友人たちに見せつけて快感を得ていた。

しかし、優大のものと思われる裏アカが発覚し、彼の本音が明らかになる……。

さまざまなSNSを使いこなす現代の若い夫婦なら本当にありそうな設定に戦慄。
既婚者の方々、もしもパートナーの裏アカを見つけて、そこに自分に対する罵詈雑言が書かれていたらどうしますか？
いやはや考えるだけでも恐ろしい。

自己承認欲求の塊だった美奈子は、次第にその裏アカの言動を逐一気にしてビクビクしながら暮らすようになる。
「高嶺の華である自分と結婚してあげたのだから、家事もしないし給料も使い放題」などと高みに立っていたのに、関係性が一気に逆転してしまうのだ。

全3巻で完結しているが、この夫婦の友人や同僚たちにも不穏な空気は波及。
数話ごとに主役が入れ替わり、全員が闇落ちしていくのだからたまらない。

いやはや他人の生活が容易に可視化できる時代って恐ろしいですね。

作品紹介

衝撃的なタイトルである。だが、あらかじめお断りしておくと、泥沼不倫や凄惨なDVのようなゲスい＆キツいエピソードは皆無です。
主人公は作者の“はな”。ごく普通の若い女性だ。

夫とは学生時代からのつきあいで、社会人3年目のときに妊娠。
いわゆる授かり婚で夫婦生活をスタートさせるも、出産・育児と怒涛の日々を送るうちに、どんどん夫への不満をつのらせていく。

若手サラリーマンである夫はノミニケーションを断れず、週に何度も泥酔して帰ってくるのだ。
口先では家事や育児を手伝うと言いつつ、ほとんど何もできない状況。
そのくせ外面だけは一丁前で、自分ではイクメンだと本気で思いこんでいる。

ストレスがたまりにたまったはなは、「夫を捨てたい」と思うまでに追い詰められていく。

客観的に見れば、この若い男性はダラしない側面こそあれ、そこまで酷い夫というわけではない。
子どものことは可愛がっているし、奥様のことも愛している。
それでも育児を妻に丸投げし、外でも家でも酒をあおり、休日は疲れて何も出来ずにグロッキー。

そのクセ「部屋が汚い」だの「太った」だのとチマチマ言われたら、妻はたまったもんじゃないのである。

はな自身も仕事に復帰したものの飲んで帰ることなど許されず、二足のわらじでてんやわんや。
こんな状態でも稼ぎは彼女のほうが多いとなると、モヤモヤした気分になるのも至極当然。

果たして彼女が下した結論とは？

どこにでもいる夫婦の小さな小さな物語だが、既婚者（とくに女性）ならば、世代関係なく誰しもが大いに共感できるはず。

とくに男性が一読すれば、夫婦のありかたを今一度見つめ直す大きなきっかけになること請け合いだ。

作品紹介

35歳という年齢は女性にとって大きな分岐点。日本産科婦人科学会の定義では、35歳からが高齢出産になるからだ。純須 純（すみす・じゅん）には4つ年上の夫・武頼（たけより）がいる。夫婦仲は悪くないが夜の営みレスは5年目に突入。母親になった友人たちから「なんで子ども作らないの？」と問われ、落ち込む日々。一方の武頼は、必要以上に自分を気遣いながらそれとなく妊活について触れてくる妻を重く感じていた。

夜の営みレスを軸にした作品ではあるが、それだけはなく「再就職の難しさ」「年老いた親の介護」など、“子どものいない35歳の既婚女性”が抱くさまざまな将来への不安が描かれる。パートはしていたもののほぼ専業主婦だった純は、社会復帰を果たして派遣OLとして働き始める。そこで出会った同僚の若い男子と距離を縮め、女としての自信を少しずつ回復するが……。さらに武頼の前にも元カノが現れ、不穏な空気は増すばかり。ふたりは再構築できるのか、それとも――。

作品紹介

なかなか働かない、ほとんど家事もやらない、一日中ソファの上から動かない……。そんな超グータラ妻の生態を夫が4コマ漫画で記録。ネット上で人気を博している嫁日記が、ついにコミックス化された。

アラフォーのコウイチさんとミナは5年ほど前に結婚。プロポーズはミナのほうからだった。もともとは同僚だったが、人妻となったミナはあまり働きたがらず、家でお菓子を食べたりお酒を飲んだりテレビを見たりしてゴロゴロしている。大好きなコウイチさんが帰宅すると、お尻にかじりついたり、トイレ中のドアを開けたりと甘えまくり。まるでペットのようだ。

そんな愛する旦那様にもかかわらず、扱いは酷い。家事はほとんど押し付け、お酒やお菓子が切れればコンビニまでパシらせ、時には小遣いを要求し、出っ腹を枕代わりにする。ストレスMAXのコウイチさんは、そのはけ口として妻ディス漫画を描いているのだ。

とはいえ、なんだかんだいっても2人は超仲良し。日々一緒に晩酌し、休日となればどこかへ出かけ、頻繁に旅行にも出ている。まぁ要はノロケ漫画なのだが、コウイチさんがイラっとするエピソードの数々は真に迫っており、妻帯者ならばぶんぶんと首を縦に振りながら共感すること請け合い。それにしても、ほぼ自宅が舞台で登場人物は夫婦だけなのに、よくもまぁネタが尽きないものだと感心させられます。

作品紹介

仕事が楽しくて恋愛はとりあえず保留中の主人公・明葉27歳。今のところまったく家庭を持つ願望ナシなのに、借金のために偽装夫婦生活をすることになります。

お相手はイケメン編集者の百瀬さん。好きだった同級生が兄と結婚してしまったのに、まだ想いを断ち切れず、叶わぬ恋を続けるために偽りの結婚をしたいというこじらせ男子です。

でも、コミュ障だろうが、変り者だろうが、こじらせていようが、まともな職に就いてるイケメンなら偽装でも夫婦になれるなんてラッキー♪と思うのはイケないことでしょうか？

とりあえずお互いに恋愛感情はないので、世間的には夫婦でも、同居人としてのさっぱりとした関係がなるほど良い感じ。

明葉の借金の返済が終わったら婚姻は解消するらしいけれど、いっしょにいたら気持ちも変わっていくんじゃないかと期待しています。というか、すでに明葉はタイプじゃないと言いつつ超気になってるし。

まぁ二人の周りの登場キャラ達が次から次へとトラブル（楽しさ）やトラブルをもって二人を巻き込んできて面白い展開。

百瀬さんの不毛な恋愛は報われない方がみんな幸せでいられるので、百瀬さんは辛いだろうけど、違う恋に進んでほしいです。できれば相手は明葉で！

作品紹介

ユリコは20代半ばで結婚して以来、15年間子育てと家事に奮闘してきた。今ではすっかり体重も増え、グータラも身についてきたが、夫の給料は不景気であまり増えず、子供たちの今後を考えると一抹の不安も。一歩外へ出れば同世代の女性たちが働く姿も目につく。「そうだよ。私も働こう！」と決意するのだが――。

ほとんどなんのスキルもないアラフォーの主婦がいざ社会へ出ようとするとき、そこには様々なハードルが待ち受ける。ハローワークで「この職場いいな」とアタリをつければ当然のように高倍率。果敢に応募しても若い人や経験者に太刀打ちできるわけがない。

落とされ続けたあげくに「どこでもいい」と飛び込んだ職場は、かなりブラックな環境で……。応援すると言ってくれた家族も、これまで一切合切をママに任せきりにしていたポンコツぞろい。家の中は次第に荒れていく。

「うんうん、わかる、わかるよー！」と全国の主婦から共感を呼んだ再就職エッセイ。

作品紹介

最初にお断りしておくが、本書は一般的な夫婦が「どうやって家事を分担して気持ちよく暮らせるのか」をレクチャーした内容ではない。主人公の2人はバツイチ同士の事実婚夫婦。基本的に夫婦ともども家で仕事をすることが多い職業。父親が外へ働きに出るようなサラリーマン家庭とは違い、子どもが誕生してもツーオペ体制が敷ける環境にあるのだ。このような前提を念頭に置いて読んでいただきたい。

とはいえ特殊すぎて参考にならないというわけではない。最初の結婚を猛省して「再び辛い想いをしたくない」「フェアな関係を築きたい」という気持ちを大切にして、家事分担の道を選ぶ2人から学ぶことも多い。映像ディレクターの夫・野田Dは食事全般の担当。もともと料理好きだったわけではないが、妻よりは料理に対してやる気がある。茶色い料理が多い感もあるが、気にしない気にしない。イラストレーター＆漫画家の妻・さるころは整頓好きなのでハウスキーピング担当。もちろん育児も半々で…と行きたいところだが、どうしても妻の負担が大きくなってしまう。このあたりの難しさ、奮闘も仔細に描かれる。

タイトルにある「分担」の2文字だけを抽出するとデジタルにとらえられがちだが、なぁなぁになりがちな夫婦関係を見直し、「自分を知り、相手を知る」ことを前提に日常を回していけば、ストレスを軽減しながら楽しく生活できるよ～ということなのだろう。もちろん、それを実践するのは、なかなか難しいことなのだけれども。

作品紹介

カクテル作りが得意なイケメン夫・ソラと、お酒を飲むと豹変する妻・チサト、そんな水沢家のイチャイチャを見せつけられるラブコメディ

会社ではクールなメガネ女史を気取っているチサトだが、酔っ払った瞬間に「しふくぅぅ～～っ」と叫び、甘え上手なフェロモン女子に大変身。ベタベタなツンデレキャラではあるが、酔っ払ったときの痴態を自覚していて、同僚からの飲みの誘いは全て断り、愛する夫からふるまわれるお酒だけを嗜むのがキモ。

一方のソラは元バーテンダーながら、自分自身はあまり酒が強くないらしく、もっぱら妻を酔わせることのみを喜びとしている様子。このソラがもう、それはそれは出来た夫で、妙齢女子なら手が出るほど欲しい癒し系の逸材である。

登場するカクテルはポピュラーなものが中心で、エピソード毎にレシピがついているのが嬉しい。比較的簡単なモノばかりなので、たまにはパートナーに自作のカクテルをふるまってみたらいかがでしょうか？　もしかしたら奥様（旦那様）がチサトばりにキュートな豹変を……（えっ、そんな状況になったら困りますか？）。

作品紹介

好きな人と結婚するのが幸せ。夫婦になるのが当たり前。
でも時代と共に常識が変わるのも当たり前。

それが夫婦関係でも同じ・・・。

これは本当なのだろうか・・・と自分の恋愛感がグラグラと揺さぶられる作品。

純な恋愛にキュンキュンしながら育った身としては、この「あなたのことはそれほど」は、最初は受け入れ難い気持ちがあったりなかったり…。

W不倫の設定とストーリーをを面白いと思う自分は、打算的大人になってしまったのね、みたいな。

怖い怖い男と女…。昼のメロドラマのようなドロドロは決して好みじゃなかったのに、怖いもの見たさで読んでしまう～。そして背筋が寒くなってます（笑）。

昼ドラ好きな方には超強力にオススメ！そうじゃない人もハマること請け合い！！
大胆で実は身近な大人夫婦の物語ですねこれは。

作品紹介

千年万年りんごの子は、昭和４０年代を舞台とした若い夫婦の物語。
大学出の青年・雪之丞が見合い結婚をしたのは、青森のりんご農家の娘・朝日。

朝日は、りんご農家で温かくおおらかな心に育った娘。
最初はただの結婚相手でしかなかった朝日を日々の暮らしや農作業をこなしていく中でかすかな「好き」が芽生えてくる。

両親を幼い頃に亡くし、表面はニコニコしながら、実は心を閉ざして、どこか世の中から距離を置きたがっていた雪之丞が彼女に惹かれていくところが、何だか愛おしくて心温まる。

そんなお互いに「愛」らしきものが生まれてきた二人に事件が起きる。
入り婿として雪之丞が訪れた土地には禁忌の木にまつわる信仰があり、それをめぐって彼らの生活は一変してしまう。

そこで物語は急展開していき大きな流れをもって進んでいくので、単なる若夫婦の恋愛物語ではないことがすぐにわかる。

また作品全体を通して、運命や神に逆らえないような信仰のある土地に対し、科学的な思考を持つ外部の人間が冷静に立ち向かっていく構図があり、そんな両者の対照的な価値観を軸として物語が進むものの、どちらも否定することなく描いていることで、悲しくも優しい、深い作品に仕上がっている。

文化庁メディア芸術祭のマンガ部門新人賞を受賞したというのも納得の作品だ。
せつなく美しい恋がお好きな方にはぜひおすすめしたい。

作品紹介

心残りがありすぎて潔く成仏できない旦那・島尾を見えるのは妻の六花じゃなくて花やのバイト青年・葉月くん。

「死んだ男が空中にフヨフヨしている」というあり得ない状態を淡々と普通に描きながら、モヤモヤするやら泣きたくなるやら、結構胸かきむしられるストーリーなのです。

執着霊状態の島尾は葉月をさんざんひっかきまわして、やりたい放題やって、ちょっとは願いが叶ったと思うのに、でもやっぱり成仏してないという...。
六花への執着は愛ゆえと分かっていても、情けなさすぎる脇役にモヤモヤ。

六花を好きになってしまったゆえに、島尾に憑依されたりとさんざんな葉月が可哀想すぎて。
一途に頑張る振り回され系主人公を応援せずにいられない。

途中かなりヤキモキさせられますが、終盤は読者が浄化される気持ちになれます。　ほのぼのと読める恋愛漫画です。

作品紹介

「大人女子のドラマを描かせたら当代一！」な西炯子先生のこの物語は、37歳独身の菜穂子と、その母親有喜子のダブルヒロイン仕立て。むしろリタイアメント世代夫婦のドラマの方が恐ろしいまでのリアル感を持っていて、こちらの方にドラマの主軸があります。タイトルの「チビ」はこの家に飼われている黒猫の名前。　昭和そのままなノンコミュニケーション夫婦は「それでもチビを間にしながら何やかやと話しかけ続ける妻」と「返事もろくに出来ない夫」が淡々としている導入部分の毎日は、女視点からはかなり妻に同情してしまう描写の連続。

長毛でフンワフワ♪な可愛い黒猫チビがいなければこの家は相当冷たい家になりそう・・・と感じたところでタイトルの「チビがいなくなる」という問題が起きます。消えた猫を心配し続ける妻とそんな妻を心理的には支えられない不器用な夫の淡々と続くかに見えた老夫婦の毎日は、チビの不在によって淡々とピンチに向かっていくのです。

人生にはきっと「このままでいい」事と「何とかしないとならない」事があって、ガマンすれば良いと思い続けてきたことは、ちゃんと表に出してあげないと、次の何かを乗り越えられないものなのかもしれません。物語はこの夫婦だけじゃなくて、娘の菜穂子の昇進と失恋を絡めた母娘両方の物語が同時進行し、胸が軋むような山場を超えて一気にラストに向かいます。

チビがどうなったか？　は読んでのお楽しみにとっておきます。　西先生のお話はラストまで綺麗な事だけをお約束します。猫漫画ではありませんが、可愛い黒チビとその家族達のドラマを堪能して下さい。 寡黙な昭和男のお父さんと猫と家族のドラマに涙。

作品紹介

妻が素敵で完璧過ぎるのが悩み？？？？

菜月は完璧すぎる妻なので、陸斗は彼女が甘えた姿を見たくてたまりません。
仕掛けはイロイロするもののいつも返り討ちにあってしまう陸斗。

手を変え品を変え何とかして陸斗が菜月を陥落させようとする様子も笑いが止まりません。

果たして彼は、愛する妻の本当に甘えた姿を見ることができるのか？

読み進めるたびに、二人の関係がどんどん楽しみに！

新婚生活を過ごす陸斗と菜月のドキドキする夫婦愛が満載のコミック。

このコミックを読むと、自分もこんな愛し合う夫婦になりたくなってしまいますよ！

作品紹介

ソファに並んでの他愛もないおしゃべり、2年に1回ぐらいやる人生ゲーム、手を繋いで歩く秋の夜の散歩......。

大好きな人と一緒なら、毎日はこんなにも愛おしい。夫婦になって11年目の仲良しカップル、チエ子さんとサクちゃんの愛に溢れた、けれども地に足の着いた日常の物語を描いたほのぼの夫婦漫画。

恋の情熱が消えてしまっても、こんなあたたかな関係を誰かと築けるのなら。

そして日々の何気ない日常が実はとっても幸せなんだと気づかせてくれます。「家庭を持つって、やっぱりいいな」と素直に思えてしまう素敵な夫婦マンガです。

好きな人と過ごす何気ない日常に実は幸せがあるってことが良くわかります。

作品紹介

森山みくり（25歳）、彼氏なし。院卒だけど内定ゼロ、派遣社員になるも派遣切り、ただいま求職中。見かねた父親のはからいで、独身の会社員・津崎平匡（36歳）の家事代行として週1で働き始める。両者ともに快適な関係を築いたふたりだが、みくりが実家の事情から辞めることに。現状を維持したい彼らが出した結論は、就職としての結婚――契約結婚だった！　ひとつ屋根の下、秘密と妄想（？）の生活が始まる……！　オトナの諸問題に挑む海野つなみの新境地！(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)

作品紹介

異色の夫婦？庵野＆安野のダブルあんの！
『ハッピーマニア』『美人画報』ほかヒット作多数の人気漫画家・安野モヨコと、「エヴァンゲリオン」シリーズで知られるアニメ監督・庵野秀明。

トップクリエイター同士のオタク濃度高めな夫婦生活を漫画にして、楽しく赤裸々に綴った爆笑夫婦マンガエッセイ。

いろいろあって家庭をもった二人。漫画の中で綴られる監督・庵野（通称・カントクくん）の想像を超えたオタクっぷりには笑わずにはいられません。

そしてそのオタク光線を受けながら変化していくおしゃれ系安野の変化が微笑ましい。

「死ぬまでに立派なオタクの嫁に」というオタク流の叱咤は、永遠の愛の言葉の裏返し？　

でもやっぱり庵野監督は変な人です。傍で見てると楽しいのかなぁ。

作品紹介

この作品を読みながらふと思ったことがある。結婚はある意味「契約」だったんだと。なんとなく感じている程度のことを言葉で再定義してみるとちょっとドキドキしてきた。
そういえば結婚の始まりは未熟な二人がそれなりに足りない「もの」や「こと」を二人で満たし、分かち合っていくことが結婚のベースであったと思う。そんな時間がかかり、時に面倒なプロセスを経て二人の関係が徐々に構築され絆ができる。
でもそれらのプロセスを全部吹っ飛ばして足りないものやことが最初から充分満たされていたとしたら？人は消去法で何を求めるのだろう。
生活が豊かになるにつれ人の欲望は自然と拡がる。これはわかる。そしてその欲望は限りないときている。これもわかる。
愛ってなんだろう。結婚ってなんだろう。夫婦って何だろう。この問いには答えがたくさんある。たぶんどれひとつとして誰かと全く同じということはないだろう。
人は外見や噂だけじゃ本当のことはわからない。
この作品に出てくる人間関係を追いかけながら人の欲望の果てを確認したい。
1巻ではまだプロローグ。2巻から登場人物達の欲望が徐々に解放されてくる。愛とお金は人を変える。満たされることのない人の欲望と愛のドロドロなドラマを期待します。

作品紹介

オタクな日本人夫（40代）と若くて可愛い中国人嫁（20代）の夫婦生活は、毎日が驚き＆カルチャーギャップでいっぱい！　

シリーズ累計65万部突破のWEB発人気コミック夫婦エッセイは、年齢差や文化の違いを乗り越えて仲良く暮らす夫婦の姿にほっこり。

この夫婦マンガを読むと思わず「家庭をもちたい...」と思ってしまう。

カルチャーギャップゆえなのか、互いに一生懸命にコミュニケーションを取りあおうとする二人だからこそより一層幸せに見えるのでしょう。

「ケコン前独りの時はそれが普通で平気だったのに、今は独りだと寂しいのカンジ」という妻の言葉は、既婚者なら共感できるのでは？

作品紹介

お洒落や恋愛を面倒くさがり、家でごろごろしているうちにすっかり干上がってしまった女子のことを指す「干物女」という流行語を生み出した大ヒット作『ホタルのヒカリ』。ヒロインの“干物女”こと雨宮蛍は、紆余曲折を経て34才のときに高野部長と無事にゴールイン。その後の2人を描いた『ホタルノヒカリSP』ではアイドルにドハマリした蛍の暴走を描きつつも、待望の第一子を授かった。シリーズ3作目となる本作は、タイトル通り子育て編である。

35才を過ぎた高齢出産だったが、無事に長男“一（はじめ）”を出産した蛍。休職をしてママ業に専念したものの、相変わらずのグータラぶりを発揮。テキパキと色々なことをこなす部長に頼り切りだ。とはいえ部長も50歳を過ぎてからの第一子。初めてのことだらけに戸惑う日々である。

子育て漫画というと、大変さ９：可愛さ１程度のさじ加減で新興するケースが多いが、そこは能天気な『ホタルノヒカリ』シリーズ。乳腺炎や保活など様々な要因で育児ノイローゼになりかけたとしても、持ち前の楽天家ぶりを発揮する蛍なので、あまり深刻な事態にはならないのだ（なったとしても周囲がフォロー）。

本作のキモはベイビーがストーリーテラーという点。ハジメちゃん目線で各エピソードがつむがれていく。中年の精神年齢を持つハジメちゃんが、ドタバタの父母をクールに見つめながらも、愛情を一杯に注がれながらすくすく育っていくのが微笑ましい。子どもができても相変わらず「雨宮」「部長」と呼び合ういつもの2人。アラフォー＆アラフィフの新米パパママの奮闘ぶりを楽しもう。

作品紹介

街の不動産屋で働く25歳の純岡清は、女性を前にすると緊張して、しどろもどろになってしまう純朴青年。もちろん恋人いない歴＝年齢だ。そんなある日、いつも夕食を買っている弁当屋の新入り女子に一目惚れ！　ろくに話したこともないのに、道端でいきなり「僕と結婚して下さい」とプロポーズを敢行。だが弁当屋の彼女＝飛鳥馬澄は、まだ高校2年生だったのだ。ところが、その答えは予想外のOKで……!?

かくして2人は晴れて夫婦となったのだが、お互いにキスはおろか、手もつないだことがないというサラピン状態。ベタ惚れの清はともかく、澄が結婚を承諾したのは理由があった。それでも互いを思いやりながら、夫婦として少しずつ成長していく微笑ましい胸きゅんエピソードが紡がれていく。

女性未体験者の妄想の具現化といえばそれまでだが、恋愛をすっとばし、結婚してから愛を育んでいくケースは現代でも珍しくないわけで（お見合い結婚なんて、その典型ですよね）、100％のファンタジーとも言い切れないかも？　恋愛や結婚に憧れを捨てきれない、純朴な殿方にオススメします。

作品紹介

舞台は太平洋戦争中の広島。

戦争の暗雲が立ち込めていく時代の中で、不器用な一人の少女が成長し、嫁ぎ、新しい家族と慎ましやかな生活を過ごしていくが......。

「この世界の片隅に うちを見つけてくれてありがとう」
さまざまな苦難を乗り越えた末に、そんな風に相手に言えるのならそれはきっと幸せなこと。

この著者特有の画風で淡々と、淡々と描かれる日常生活がとっても素敵だ。

ちなみに同じ作者の『長い道』も一風変わった夫婦マンガモノの傑作。

作品紹介

宇宙人が次々と地球人を食べちゃう系バトル漫画で、プラス夫婦愛もの。

新婚ほやほやと言うワケでもないんでしょうけど、夫大好き妻が食人系宇宙人に襲われ、
同時にと妻大好き夫は帰宅途中に車にはねられて瀕死になった所を別種の宇宙人に救われ、
ギリギリ帰宅したら妻が･･･！

と言う手に汗握る冒頭。

そこからは怒濤の展開が続くわけですが、この妻が「芯が強い」タイプで良き♪
そしてその妻に愛を叫びまくる夫がまたキュンなのです♪

そうだよみんなこんな関係を求めて結婚するよね♪
イロイロあってもそれでも夫婦の一つのカタチはこれだよね♪

そんな描写がすんごく良いです。

来襲する宇宙人と闘う組織は既に防衛隊として組織化されていて、妻と夫はそこに預けられるけれど･･･夫婦共に強くなっちゃいそうな気配。
そして夫婦の愛が試される試練が次々の来るわけです。

頑張れオット！そして妻♪
さすがヤンジャンです（そしてイマドキですね）

作品紹介

フリーランスで事実婚の男女。
特に著者はこれまでいろいろ一人でやってきたことからできるだけ他人の力は借りたくない。

でも新しいパートナーと暮らすこと。そして子育ては到底一人だけでは出来ない・・・。
著者が考えたことは・・？

著者は初婚の手痛い経験を生かし、パートナーといがみ合わずに暮らすべく20のルールを決める！
まずはパートナーとフェアに家事・育児を分担。パートナーも了承。
ここまでは理想通りだったが、実際はそうはいかないのが現実！

夫婦はチームを合い言葉に円滑な関係を気づくまでのプロセスがとても丁寧に描かれています。
成功もあり、当然失敗もある。

著者の家事、子育て、それらに絡む社会との関わりが事細かに書かれています。
ルールというとちょっと堅苦しく、夫婦にはなじまない感じがしますが、なぁなぁでやって、結局どちらかの負担が大きくなり、ある日突然夫婦関係が壊れるよりはいいと感じる方向けです。

これもたくさんあるうちの一つの夫婦のあり方と思って読むと参考になり、楽しめます。