少女漫画の隠れた名作でこの神マイナー作品31を見逃さない！

『町田くんの世界』で少女漫画界に衝撃をもたらした安藤ゆきの2作目の短編集。
登場するヒロインの年齢は様々だが、冒頭の天然パーマの冴えないメガネ女子がクラスのモテ男に告白して玉砕したことから美しく変身する表題作は、感情をほとんど表に出さないヒロインの造形が実に秀逸で、クライマックスの笑顔には涙腺が決壊すること請け合い。

他の収録作も構成力がすこぶる高く、再読するに値する作品ばかりだ。

中でも雨をテーマにした「drops.」が素晴らしい！巻末の最後の1ページまで見逃せないのだ。

デビューから10年を迎え、充実期を迎えた安藤ゆき。
少女マンガの枠に捉われずに活躍してほしい才能である。

恋する女子の気持ちがギュッと詰まっている素敵な作品。
はじめは線がキレイで絵が可愛くて表紙買い。

主人公・卯多子は身長が172cm。そしてとってもシャイな女の子。
そんな卯多子に隣に偶然となりの席に座ったかわいい男の子・原田君が積極的にアプローチしてくる。卯多子の可愛さを引き出すように接してくる原田君。
会話をするたびに頬を染める卯多子の姿がとってもキラキラしていい感じなのです。

不思議な雰囲気の絵で、かわいい話とマッチしてて続きが気になってしょうがない。休載されていたようだけど、最近連載が再開されたようで安心。
1巻で二人の関係が話がどうなっていくか気になるし、独特の空気感や流れがリアルっぽくていい感じ。コマ割やセリフ回しに特徴がありこの漫画ならではの雰囲気が出ている。

何気ない言葉や仕草にキュンキュンしている気持ちが伝わって、こっちまで赤面して悶えちゃう。王道な恋愛のお話で最高。王道と言っても、絵やセリフをつかって個性的な雰囲気を作り出していて、全ページ絵が綺麗で画集を見てるみたいで読み返すのも楽しい。

絵ばっかり見ちゃって、ストーリー分かんなくなって、また読み返すなんてどんだけ最高なんだろう。主人公を取り巻くキャラクター達もみんな魅力的だし、自分のコンプレックスを気にしている女の子ってのが共感。この本の表紙を書店で見つけるのが楽しみになりました。

●ついつい手相を見ながら漫画を読んでしまう。1冊で何度も美味しい作品

●女性との営みに対してクズ将軍の松平健、でも仕事は超一流。そのイケメンぶり、そして仕事に対する気配り、目配りは最高！このギャップがたまりません。でもよく資料室で毎回飽きないなぁ。

●仕事に対しては徹底的にプロな将軍松平健。その強引さ、したたかさ、そして用意周到差がいつも彼の仕事に勝利をもたらす。同じ働く者として学べること大。しかし女性との営みの部分はノーサンキューで（笑）。

“冴えない超ド級のフツーOL・栞の夜の顔、それは人気の手相占い師！？ワケあって始めた、人には絶対内緒の副業生活。だけど、よりにもよって一番知られたくない人にばれちゃった！仕事はできるのに女にだらしない“クズ将軍”松平健。彼に目をつけられた栞は奴隷として仕えることに――！？(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)”

ハワイ島――ビッグ・アイランドに住むアリサは、霊力（マナ）を感じ取る不思議な力をもつ一方で龍（ドラゴン）の娘として恐れられていた。そんな彼女のもとにある日、烈（リエ）と名乗る青年がやって来た。彼の警告によれば彼女にとてつもない危機が迫っているというのだが…！？時代を超え、少女に宿った運命が目を覚ます！(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)

高校一年生の主人公・結沙はバスケット部の先輩が好きだったけど、友だちも同じ人を好きになって...。その友だちのために、同じクラスの春田に彼氏のふりをしてもらうことに。

春田はとても良い人だけど、未だに恋愛がどういうものか分からない感じ？。
でも結沙に借りた少女漫画を元に彼氏になりきってくれます。

つきあっているフリをしつつ、一生懸命彼氏になり切ってくれている春田に結沙は少しずつ好意をかんじるようになり、とうとう春田を好きになってしまい、フリを解除した後に告白。ハッピーエンド？かなと思ったら、あえなくフラれてしまい・・・。

それでも友だちでいてくれる春田は優しくて、もう一度本気で恋を頑張ろうとする瞬間から結沙が輝いてきます。

最初は掴みどころのなく、恋に疎い春田が結沙と触れ合うことで女の子のことを理解できるようになっていくのがとっても新鮮。
どんどん結沙を好きと気づいていく様子が微笑ましくて、この可愛さについキュンとしてしまうほど。

春田の友人の谷と春田とのかけあいも面白くて、動物園へ結沙と3人で出かけるところはほのぼのしつつも、春田の恋心の変化もありありとわかり、読んでいて本当にドキドキです。

恋をするってそういえば何気ないことから始まったりする。そんな当たり前のこと気づかせてくれます。

もっと注目されてイイ！　ちょっとずつ進んでいく結沙と春田の続きが気になる作品です。

●家柄良し、勉強良し、運動良しのイケメン小学生　柳君が、転校生の九条さんに勉強でも運動でも通用しなかった！　しかも小中高と認識もされてない！？　え！大学が一緒！？　ならラストゲームだ覚悟しろ九条さん！

●おバカな感じの男子(優秀なハズ)柳君の明後日なアプローチが爆笑すぎて涙を誘います

●「ミイラ取りがミイラになる」典型の展開ですが後半の胸キュンが上手い！

“小学生の柳は超完璧少年だったが、転校生・九条が現れ、勉強・運動で惨敗！ 柳は人生初の挫折を経験し、九条への雪辱を誓う。同じ中学、高校に進学する中、「惚れた方が負け」という言葉を耳にし、柳は九条を惚れさせようと決意する。十年に渡る二人の勝負（ラストゲーム）が、今始まる!!(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)”

中3の仁菜（にな）が好きな人は、マンションの隣に住む1コ年上の京介（きょうすけ）。やさしくてカッコいい京ちゃんの彼女を夢みる仁菜は、 ある日彼のキスシーンを目撃してしまい……!?　せつない想いがあふれる青春ラブストーリー!!(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)

“a piece of cake…お茶の子さいさい、朝飯前、簡単なこと――梅宮志乃は惰性で付き合っていた彼氏と別れ、心機一転、仕事を辞め、引越もする。アパートの隣人でバイト先の店長・菅原京志郎にだんだんと心惹かれる志乃。しかし京志郎には同棲中の恋人・成田あかりがいて…。ジョージ朝倉が描く、20代の大恋愛叙事詩！！(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)”

●妖を通じて何者かが何者かと出会い別れることの偶然の幸せや、必然となる悲しみを淡々と描いてくれた貴重な作品。

●この作品に描かれている「優しさ」が後の名作、「夏目友人帳」につながっているのだなぁと改めて感じさせてもらった。キューンと切なくなるいい作品。

●愛しい人に触れたくても触れられない、この切なさはなんだろう。そう実は「死」だ。日常の当たり前に感謝したくなる。そして身近でいつも自分を気にかけてくれる人に感謝しながら触れたくなる。あぁなんて悲しくいい作品なのだろう。

“「夏目友人帳」の原点と言える傑作読み切り「蛍火の杜へ」。2011年9月からの劇場アニメ化に合わせ発売された愛蔵版。 人でも妖怪でもない不思議な存在の少年と、人間の少女が織りなす、優しく切ない、恋の物語。愛蔵版では「蛍火の杜へ」本編＆描き下ろし特別編＋読み切り「体温のかけら」・「星も見えない」を収録。(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)”

主人公の姿乃芙（しのぶ）はとっても元気で素直な女子高生。美術室で初対面をした御徒町くんはもの静かだけど絵や好きなものに対する情熱はあって、なおかつメガネ男子でとってもカッコイイです。

出会っていきなり付き合って……ということは全くなく、二人が近付いていくのもゆったりとした流れ。
付き合ってから手をつなぐまでもかなり長いですが、そういうもどかしさも込めて青春を感じさせてくれる作品です。

丁寧にキャラクターたちの心理描写が描かれているし、とっても爽やかなキャラクターたちなので、読み進めるごとに愛着がわきます。

袴田くんとか他のキャラクターも抱えている気持ちもきちんと描かれていて、すごく共感できるエピソードも多いです。
絵もとても丁寧でキレイで、真面目な男の子、静かなメガネ男子に萌えますよ。

しのぶと御徒町くんお2人のやりとりにとってもほっこりさせられていたので、付き合ってからの2人がもっともっと見たかったです。

魔法使いカイルの弟子・アリシアは、いいかげんな師匠にふりまわされつつも日々修行の身。そんなある日、魔女の呪いで師匠・カイルが自分の影になってしまった!　とばっちりを受けた王宮の使者・ジンノも弟子・シュウの影に!!　“影”の呪いを解くすべとは……!?(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)

時は1920年代末。16歳の万里子は父の借金を返済してもらうのとひきかえに、幼少時からの憧れで、30歳も年上の俊と結婚、オリエント急行の旅に出る。しかし翌朝豪華絢爛な車中でインド人青年のニーラムらと出会った翌朝、思いがけない悲劇が万里子を襲う…！(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)

漫画のタイトルから主人公『小町』は剣術の達人かと思いきや、家が歴史ある剣術道場の娘なだけで、それほど強くも無い普通の女子高生です。

しかも平和主義で争いは嫌い、剣術のような力で解決するような手段は大嫌いときたものです。タイトルとのギャップに愕然とするワケですね。

なら一方でラブコメなのか？と読み進めるとこれが以外とファンタジー要素が入って来ます。所々で読者の想定を裏切っていくお話しなのです。

小町は誕生日に家の秘密を知り、謎の声にひかれ異世界で謎の青年神と出会います。そこから少しづつ力とは何か、なぜ自分が剣術を父から受け継いだのかと悩み成長する小町から目が離せなくなります。

剣術アクション以上に小町と青年神の心情の変化、心のやりとりなどに注目です。
特に最後に小町がとった行動は剣術小町の名に相応しいもので必見です。

ラストは切なく悲しい側面をもちながら、未来を感じさせる結末でした。
１巻完結でもあり、どちらかというと女性向け漫画ではありますが、本作は男性が読んでも感動できる逸品です。

絵柄も『うそつきリリィ』よりも目元などに力強さを感じ、作者の気合いを感じさせます。